中古バイクを海外に輸出して大規模な取引をしているのは、大手の中古バイク専門ディーラーだったりバイク買取業の会社だったりします。
大資本がなければそのような取引はできないし環境を整えることもできないからです。
しかし中古自動車の世界がそうであるように、町の小さな中古バイク販売店でも、世界とつながるチャネルをもっていて、海外輸出に成功しているお店はけっこうあります。
大手の資本力のある会社は、資本投資の効率化を第一に考えます。
事業戦略は良く「点と線と面で考える」といいますが、大手は最初に点ではじめて、反応があれば線にして効率・採算を考える、つまり隣接する町にもう1つ拠点をつくって配送コストや高率化をめざします。
そしてそれが順調にいくと、今度は面で考え、たとえば関東エリア全域とか関西エリア全域、東日本・西日本、日本全国というふうに広げていくのです。
しかしこうした戦略は「大手であるが故に効率化がネック」になっていて、一足飛びに戦略をすすめることはできません。
町の小さな中古バイク店は、効率化はひとまず関係ありませんから、たとえば海外にお店をもつ中古バイクの外国人オーナーと友だちになれば、数週間か1カ月後には、海外への輸出戦略を立てられるようになり、必要な監督官庁の許可と手続きがすめば、いつでも中古バイクの輸出をスタートできます。
順調にいけば輸出だけでなく、友だちになった海外のオーナーを通じて、中古バイクの輸入を開始することも可能です。
大手の中古バイク企業が国内制覇というステップを踏んでいるうちに、機動力を生かして海外戦略に打って出られます。